五花街の紹介

現在、京都花街組合連合会に加盟している花街として、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街があり、総称して五花街と呼んでいる。

祇園甲部 四条通を挟んで北は新橋通、南は建仁寺通、西は大和大路通、東は東大路通に囲まれた花街。八坂神社の門前町として栄え、現在でも江戸時代の茶屋建築の面影を残す風情あるまちなみが独特の情緒を形作っている。祇園甲部歌舞練場において、春に「都をどり」、秋には「温習会」の公演を行う。京舞井上流 都をどり
宮川町 鴨川の東側、四条通の南側から五条通までの花街。八坂神社の御輿洗いが行われていたことから宮川という名がついた。江戸時代には出雲阿国の歌舞伎公演が行われ、芝居町や茶屋町として発展し現在に至る。
宮川町歌舞練場において、春に「京おどり」、秋に「みずゑ会」の公演を行う。若柳流
京おどり
先斗町 鴨川と木屋町の間、三条から四条に至る通りの花街。その名の由来には、ポルトガル語のポント(「先」の意味)など諸説ある。先斗町歌舞練場は三条大橋近くにあり、鴨川からその存在感ある佇まいを眺めることができる。
先斗町歌舞練場において、春に「鴨川をどり」、秋に「水明会」の公演を行う。尾上流
鴨川をどり
上七軒 北野天満宮の東、千本釈迦堂の西にある花街。室町時代に、北野天満宮の造営に使った残木で七軒の茶屋を作り、参拝客の休憩所とした。その七軒茶屋に豊臣秀吉が茶屋株を公許したのがお茶屋の始まりとも伝えられる。
上七軒歌舞練場において、春に「北野をどり」、秋に「寿会」の公演を行う。花柳流
北野をどり
祇園東 祇園甲部と同じく八坂神社の門前町として江戸時代から栄えてきた花街。1881年(明治14年)に、四条花見小路北東部(四条通り以北、花見小路以東)が祇園東に区分され現在に至る。
歌舞練場である祇園会館において、秋に「祇園をどり」の公演を行う。藤間流
祇園をどり
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