葵祭,祇園祭と並ぶ京都三大祭のひとつ,「時代祭」。100年以上の歴史があるにも関わらず,他の2つの祭に比べると,なんだか新しく思えてしまいますね。
時代祭は1895年(明治28年),平安京遷都から1100年を記念した奉祝行事として始まりました。その目的は,京都が都として千有余年にわたり培ってきた時代風俗を,動く絵巻物として多くの人に披露すること。そのため,約2,000名,約2kmにも及ぶ行列で使われている衣装や祭具は,厳密な時代考証をもとに復元されたホンモノ!その数はなんと,1万2,000点にもなるそうです。
明治維新を先頭に,江戸,安土桃山,室町,鎌倉,平安と時代を巻き戻り,行列の最後を飾るのは,桓武天皇が平安遷都の際に警護にあたったともいわれる弓箭組(きゅうせんぐみ)。見ているだけで,いろいろな時代にタイム・トリップした気分になれますね。