5月に行われる「葵祭」は,祇園祭(7月),時代祭(10月)とともに“京都三大祭”と称される祭り。賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭です。
平安時代には祭りといえば葵祭をさすほど,格式高い祭礼。当時は「賀茂祭(かもさい)」と呼ばれていましたが,江戸時代に牛車や勅使の衣冠をすべて葵の葉で飾るようになり「葵祭」と呼ばれるようになったそうです。飾りに使われる葵は,二葉葵(ふたばあおい)という葵。神と人を結ぶ植物として昔から大切にされ,下鴨神社と上賀茂神社の御神紋のモチーフにもなっています。
近年では,祭りに欠かせない自生の二葉葵が減ってきていることから,小学校や企業・個人の方と協力し,二葉葵の育成を進めるプロジェクトも進んでいるんですよ。